こんにちは、マイクです!今日は2025年9月2日、火曜日ですね。皆さん、今日も元気にお過ごしでしょうか?今日はZennで注目を集めているトレンドの記事をいくつかご紹介したいと思います!
さて、前回紹介した記事ですが、異世界JavaScript、Tier定義で実現するAI-Readyなデータ利活用、私の好きなClaude Codeの使い方をお伝えしましたね。いずれも興味深い内容でしたが、今日は新たな記事に移ってお話ししていきましょう!
今日紹介する記事は全部で5本です。それでは、早速内容を見ていきましょう!
まず最初の記事は、「RAGで無関係な文書をいれると性能が向上する理由を解明」です。この研究では、RAG(Retrieval-Augmented Generation)という技術において、無関係な文書を入力することで、なぜ性能が向上するのかを探っています。具体的には、RAGはユーザーの問い合わせに対して関連情報を検索し、LLM(大規模言語モデル)に渡す技術ですが、LLMは自身の知識と検索結果を混同して、時には不正確な情報を生成することもあります。
記事では、LLMの内部構造を浅い層、中間層、深い層の3つに分けて、それぞれの役割を分析しています。特に中間層は文書内から重要な情報を抽出する役割を持ち、無関係な文書が含まれることで正しい情報への注目度が高まり、ハルシネーションを防ぐ効果があるとされています。さらに新たな手法「LFD(Layer Fusion Decoding)」も提案されており、無関係な文書を使用せずに同様の効果を得ることを目指しています。
次にご紹介するのは、「シングルエージェント vs マルチエージェントを整理してみる」という記事です。最近、AIエージェントの開発において「マルチエージェント」が注目されていますが、シングルエージェントの利点も再評価されています。この記事では、シングルエージェントとマルチエージェントの違いや各々の特性を整理しています。
マルチエージェントは特にリサーチやデータ収集などの「読み込み中心」タスクにおいて高い性能を発揮しますが、エージェント間のコンテキスト共有が難しくエラーが増えるリスクがあります。一方でシングルエージェントは、コーディングなどの「書き込み中心」タスクで信頼性が高く、一貫性を保ちやすいとされています。Cognition AIは、エージェントの信頼性を高めるためのコンテキストエンジニアリングの重要性を訴えており、具体例を挙げてそのリスクについても触れています。
続いては、「Codex CLIを使いこなすための機能・設定まとめ」という記事です。Codex CLIはOpenAIが提供するプログラムで、開発者の間で人気が高まってきています。2025年4月に公開され、特にClaude Codeのパフォーマンスが低下している中、Codex CLIへの移行が進んでいるそうです。
基本設定は特定のファイルで行い、日本語応答の設定も可能です。便利な機能としては、推論を高く設定したり、タスク完了時に通知音を鳴らすことが挙げられます。また、Web検索機能を使うことで最新情報に基づいた回答も得られます。Codex CLIは非常に強力なツールで、開発者にとってはその能力を最大限に引き出すことが重要です。
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続いてご紹介するのは、「Amazon S3 の月額コストを約30%削減したアプローチ」です。こちらの記事では、ナウキャストのデータエンジニアがAWSアカウントのコスト削減に向けた取り組みを紹介しています。特にS3のコストが増大していた問題を解決し、2025年までに月額コストを約30%削減したそうです。
主なアプローチは、コストの現状把握や不要データの削除、アーキテクチャの見直しなどです。これにより、S3の月額コストを大幅に削減することができたとのこと。今後はデータ転送コストの削減にも取り組む予定だそうです。
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最後にご紹介するのは、「Terraform で AWS Lambda をデプロイしようとする際にぶつかる現実」という記事です。Terraformを使ったAWS Lambdaのデプロイは、他のIaCツールと同じように簡単ではないことが解説されています。特に、Lambda関数のデプロイには「ビルド」、「ZIP化」、「アップロード」のステップが必要で、これらをTerraformの外で実行する必要があります。
解決策としては、Lambdaの定義をTerraformで管理し、関数の更新はCI/CDツールを使う方法が提案されています。この構成により、Lambdaの設定とコード管理が分離され、ライフサイクルを独立させることができるとのこと。ただし、Lambdaの特性を考えると、この方法はやや複雑であるとのことです。
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さて、今日は5本の記事をご紹介しました!内容を駆け足でおさらいすると、RAGの無関係な文書が性能向上に寄与する理由、シングルエージェントとマルチエージェントの特性、Codex CLIの設定と機能、Amazon S3のコスト削減のアプローチ、Terraformを使ったAWS Lambdaのデプロイに関する現実についてお話ししました。
次回もまたお会いできるのを楽しみにしています!詳しい内容はショーノートに書いてありますので、ぜひチェックしてくださいね。また、番組の感想もお待ちしています!それでは、今日はこの辺で。さようなら!