どうも、マイクです。おはようございます。
2月2日、月曜日の朝7時を回りました。ここからの時間は「zenncast」、きょうも最新のZennトレンド記事をゆるっと、でも中身はしっかりめでお届けしていきます。
今日はですね、Zennで話題になっている記事をぜんぶで5本ご紹介していきます。個人開発のAI QAサービスから、Nixの開発環境ツール、GitベースのCMS、そして今アツいMCP Apps、それからC#難読化の2026年版まで、かなり技術よりのラインナップでお送りしますよ。
まず1本目。
タイトルは「【個人開発】毎回テストで疲弊するのをやめたくて、AI QAサービスを作った」。
いやー、これは刺さる人多いんじゃないでしょうか。毎回のE2Eテスト、ブラウザ立ち上げてポチポチやって、UIちょっと変わるたびにテストコードも壊れて、心も折れて…っていうあのつらさ。筆者の方はそのしんどさをなんとかしたくて「test-pilot.dev」というAI QAサービスを個人開発しています。中身はBrowser Useベースで、Playwrightを使いながら、自然言語で「ログインできること」「カートに追加できること」みたいに書くだけでブラウザを自動操作してくれる。テストコードを書くというより、「やってほしいこと」を日本語で書く感じですね。さらに一度自分でブラウザ操作すると、それを録画してテストケース化してくれる拡張もあるので、「とりあえず手でやった操作をそのままAIテストにする」という入り口も用意されています。クラウドで動かすだけじゃなくて、MacのローカルRunnerでも動かせるので、社内VPNの中とか閉じた環境でも使えるのが実務視点で嬉しいところ。フロントはNext.js、バックエンドはPython/FastAPI、非同期実行はCelery、と技術スタックも今っぽい構成です。まだ発展途上とのことですが、「テストつらいけど、テストコード書くのもつらい」という人にはかなり希望のあるアプローチだなと感じました。今まさにQAの負担に悩んでる人は、こういうAIにブラウザ操作を任せる方向、ちょっと本気で検討してみてもいいタイミングかもしれませんね。
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続いて2本目。
タイトルは「LazyNix: 誰でも作れる再現可能な開発環境」。
Nix、気になってるけど言語がむずすぎて触ってない、という方にどストライクな内容です。Nix自体は「どこでやっても同じ開発環境を再現できる」っていう超強力な仕組みなんですが、独特なNix言語が心理的ハードルになりがち。そこで登場するのが「LazyNix」。これはNixの開発シェルをYAMLで定義できるツールです。プロジェクトで `lnix init` を叩くと、テンプレ付きの `lazynix.yaml` と `flake.nix` が生成されて、あとはYAML側にパッケージや環境変数、テストコマンドなんかを書いていくだけ。`lnix develop` で開発環境に入って、`lnix test` でテストを回す、というシンプルな体験です。裏側ではRust製のトランスパイラがYAMLを厳密にパースして、Nixのベストプラクティスに沿った `flake.nix` を自動生成してくれるので、「Nixはよく分からんけど、再現可能な環境は欲しい」という人でもちゃんと筋の良いプロジェクト構成が手に入る。面白いのが、`lazynix.yaml` を消した時点で、普通のNixプロジェクトとしてそのまま生き残るところで、「最初はYAMLの補助輪付き、慣れてきたら本家Nixに行ける」設計になってます。内部実装にはRustとcraneが使われていて、ビルドや起動もかなり軽量とのこと。言語別のパッケージマネージャと共存できる想定なので、「PythonはPoetry、でもベースの開発環境はNixで統一したい」みたいな現実的なユースケースにもフィットしそうですね。
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3本目。
タイトルは「寿司屋のサイトをmicroCMSからpitcmsに乗り換えた」。
これね、読み物としてもめちゃくちゃほっこりするんですよ。筆者のご実家のお寿司屋さんのサイト構成が、もともと Astro + microCMS + Cloudflare Pages だったのを、自作のGitベースヘッドレスCMS「pitcms」に移行した記録です。pitcmsの大きな特徴は「全部Gitで履歴管理できる」こと。コンテンツが常に自分のリポジトリにあって、いつでもロールバックできるし、ベンダーロックインしづらい「はがしやすい」設計になっています。移行したのは、お知らせ、営業日、季節・人気メニュー、店内・配達メニューなど、実際のお店運営に直結するコンテンツたち。手順としては、まずGitHub Appを導入して、ダッシュボードでプロジェクト作成、そして `pitcms.jsonc` にコレクションとフィールドを定義、という3ステップなんですが、ここで面白いのがAIの使い方です。仕様書をもとにClaude Codeに「設定ファイル書いて」とか「コンテンツ移行して」「Astro側のスキーマや実装をこう変えて」「画像をR2に移行するスクリプト書いて」といった形で、かなりの部分をAIに任せている。結果、ローカルでさくさく移行できたそうです。編集を担当するお母さまの感想が「なれたら全然やれる」というリアルなラインなのもいいですよね。編集セッションのUIはこれから改善していく予定とのことで、「Jamstackで作りたいけど、編集者にGitは触らせたくない」「でもコンテンツや画像は自分の管理下に置きたい」という悩みを持つ開発者には、pitcmsはかなり魅力的な選択肢になりそうです。
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4本目。
タイトルは「MCP Apps標準化でWeb業界が一変。MCPクライアントとMCPサーバで対応した経験をもとに解説」。
MCPまわり、追いきれてない方は、今のうちにキャッチアップしておきたい内容です。この記事では、ユーザーの行動が「検索する」から「AIチャットの中だけで完結する」方向にシフトしていく中で、MCP Apps対応は今すぐ手を付けるべきだとかなり強めに主張されています。MCP Appsは、MCPの上に乗っかる形で、ChatGPTやGeminiといった複数のプラットフォームで共通のリッチUIを表示・操作するための標準規格。ポイントは、一度インストールされたアプリはAI側から自動で起動されること、そして同じカテゴリに1アプリという前提があるので、本当に「早い者勝ち」構造になっているところです。技術的な仕組み自体はシンプルで、Host側がMCP ServerからHTMLを受け取って、sandboxed iframeに表示、`postMessage` でUIとサーバを双方向につなぐ。これで高速・低コスト・高セキュリティなアプリ連携ができちゃう。筆者の方はGemini HelperというMCPクライアントと、mcp-gatekeeperというMCPサーバの両方を実装していて、その経験から「もうライブラリもサンプルも揃ってきているから、導入のハードルはかなり低い」と語っています。「どうせ一過性のブームでしょ」と見てスルーするには、ちょっともったいないフェーズに入ってきているので、自社サービスをAIチャットの中に持ち込みたい人は、MCP Appsの仕様、一度ちゃんと目を通しておくといいかもしれません。
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そして5本目。
タイトルは「C# 難読化2026年版」。
ゲームやクライアントアプリをC#で書いている方には特に刺さるテーマですね。筆者はまず「PC上でデバッグできる以上、完全な難読化は技術的に不可能」という現実を認めたうえで、それでも「ワンクリック解析を防ぐレベルの耐性」と「解析を許可していないという法的・意思表示としての意味」はある、と整理しています。UnityのIL2CPPやC# NativeAOTのような環境では、単に .env だけを隠すんじゃなくて、C#メタデータ自体の難読化が必須になってくる。そこで推奨されているのが、NativeAOTとStripによる不要シンボル削除、StackTraceの無効化、PDBやDWARFを配布しないこと、文字列やnameof、例外メッセージを最小限にする設計、リフレクションや属性の極力排除、不要なランタイム機能の無効化など。さらに、XORキーの設計、型情報の削除、なんでもobjectに寄せて静的解析を困難にするテクニック、配列を事前に触って範囲チェックをコンパイラに消させるといった、細かいけれど効くテクニックも紹介されています。「どうせ突破されるから難読化は無意味」ではなく、「突破されるかもしれないけど、やっておくことで“勝手な解析はダメですよ”というメッセージにもなるし、ワンクリックで全部バレる状態は避けよう」という、かなり現実的でバランスの良いスタンスが印象的でした。UnityやC#で有償アプリやゲームを配布している人は、一度自分たちのビルドフローをこの記事の観点で棚卸ししてみると、新しい発見があると思います。
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というわけで、きょうのzenncastは、
AIがブラウザを動かすQAサービス、YAMLで書けるNix開発環境ツールLazyNix、GitベースCMS pitcmsへの寿司屋サイト移行記、MCP Appsで変わるWeb業界の話、そしてC#難読化2026年版、と5本立てでお届けしました。気になった記事があれば、詳しい内容は番組のショーノートにリンクをまとめておきますので、ぜひ本編も読んでみてください。
この番組「zenncast」では、みなさんからの感想や、「こんなテーマ取り上げてほしい!」といったリクエストもお待ちしています。日々の開発につかれた頭をちょっとほぐしつつ、新しい技術のヒントを持ち帰ってもらえるような番組にしていければと思っています。
それでは、そろそろお別れの時間です。
お相手はマイクでした。また次回のzenncastでお会いしましょう。お仕事前の方も、これからお休みの方も、きょうも良い一日をお過ごしください。