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2025/5/12
今日のトレンド

React CompilerとHeron-NVILA

皆さん、こんにちは!マイクです。今日は2025年5月13日、火曜日ですね。今日も「zenncast」をお届けします!今日はZennでトレンドになっている記事をいくつか紹介しますので、お楽しみに!

さて、前回ご紹介した記事は、並列実装やモノレポ化、Kubernetes、そしてReactに関する内容でした。興味深い話がたくさんありましたね。

では、早速今日の内容に移りましょう!今日は全部で5本の記事を紹介しますよ!

まず1つ目の記事は、「React Compilerを有効にして9ヶ月が経ちました」というタイトルです。これは、2024年7月にReact Compilerを導入して、10月からのプロダクション使用までの経験を振り返ったものです。Next.jsを基盤にした技術スタックで、主に1~2人の開発者がフロントエンドコードを担当しています。導入後、不具合は発生しなかったものの、Next.jsのバージョン15.3.1以降、React Compilerの効果が薄れている可能性があるとのことです。

React Compilerはアプリケーションの自動メモ化を行うビルドツールで、useMemoやuseCallbackの使用を減らすことができるので、効率的に開発が進められます。特に、react-hook-formとの相性で動作が不安定になるケースもあるようで、注意が必要です。ローカルでの確認が重要で、メモ化の必要性は低く、無理に使わない方針がプラスになったとのことです。全体的には成功だったと評価されていますが、導入には慎重さも求められるようです。

続いて、2つ目の記事は、「日本語VLM『Heron-NVILA』公開 ─ Qwen2.5-VL-7B・Gemma3-12Bに匹敵する性能」というタイトルです。このAIモデルは、チューリングによって開発され、経済産業省およびNEDOの支援を受けて公開されたものです。

Heron-NVILAは、視覚と言語を統合的に理解するAIで、NVIDIAのNVILAアーキテクチャを基に構築されています。複数のバージョンが提供されていて、特に画像をタイルに分けて圧縮する「Scale-then-Compress」戦略を採用していることで、高い性能を実現しています。学習プロセスは3ステージに分かれており、日本語に特化した前処理も行われています。今後は、Heron-NVILAを搭載したiOSアプリの公開も予定されていて、自動運転分野への応用も期待されています。

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次に3つ目の記事は、「Rustでシンプルなリンカーを実装してみた」です。著者がRustを使用して、シンプルなリンカーを実装した経験を詳しく解説しています。

リンカーは、コンパイラが生成したオブジェクトファイルを結合して実行可能なバイナリを作成するソフトウェアです。著者は、aarch64向けのELFフォーマットに対応したリンカーを作成し、その過程で得た知見を紹介しています。オブジェクトファイルの役割や構造を理解し、必要な情報を収集することで、シンボル解決やセクションの結合、アドレス調整を行うプロセスが語られています。

著者は、最終的に実行可能なバイナリを生成するまでの流れを詳しく説明し、将来的には動的リンク機能も実装したいと考えています。このリンカーの実装を通じて、ELFフォーマットやリンカーの内部動作について深く学び、今後の展望を示しています。

さて、4つ目の記事は、「Cursor ver. 0.50 で変更された料金体系について」です。この新バージョンでは、料金体系に大きな変更が加わりました。

著者はCursor Proプランを利用していて、全てのモデルで質問回数に基づく課金形式に変更されたそうです。これにより、ほとんどのモデルで1質問が1リクエストとして消費されることになります。また、新たに「MAXモード」が導入され、トークン数に応じてリクエスト数が計算されるとのこと。複雑な推論やエージェントタスクに適しているようですが、連続的な会話や大量のファイル処理には不向きになる可能性もあると考えられています。

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最後5つ目の記事は、「技術コミュニティ仲間(vim-jp)と3泊4日の開発合宿に行ってきた」です。これは、vim-jpのメンバー8人で千葉県南房総の施設「voido」を利用して行った開発合宿の様子を報告しています。

合宿では、各自が異なるOSSを活用した開発に取り組み、筆者はVimからBlueskyのタイムラインを取得するPoCを開発しました。技術的な活動だけでなく、交流イベントも充実していて、参加者全員で料理やボードゲーム、ライブコーディング対決を楽しんだそうです。合宿の成果は、5月31日に開催される勉強会で発表予定とのこと。今後はVimを普及させるための取り組みも進めていく予定です。

さて、今日の紹介を駆け足でおさらいしました。React Compilerの導入から始まり、日本語のAIモデル、シンプルなリンカーの実装、Cursorの料金体系変更、そして技術コミュニティの合宿まで、盛りだくさんでしたね!次回も楽しみにしていますので、皆さんお元気で!詳しい内容はショーノートに書いていますので、ぜひそちらもチェックしてください。番組の感想もお待ちしています!それでは、また次回お会いしましょう!

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