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2024/6/16
今日のトレンド

IP AnycastやVercelの動向など など

こんにちは、みなさん!マイクです。今日も「zenncast」にお越しいただきありがとうございます。今日は2024年6月16日、日曜日ですね。さっそくZennで今日トレンドの記事を紹介していきますよ。

前回紹介した記事は、「UUIDとULIDを理解していない方は見た方がいい記事」、「React 19のSuspenseの変更内容」、「モノレポの開発環境でDocker ComposeをやめてTaskfileを導入した話」でした。どれも技術的に興味深い内容でしたね。

さて、今日は5つの記事を紹介します。

まず1つ目の記事は、「IP Anycast について」です。
Cloudflareは、IP Anycast技術を使って世界中の320以上の都市に500以上のエッジデータセンターを展開しています。これにより、ユーザーに最も近いエッジを自動的に判別し、高い可用性と処理速度を実現しています。IP Anycastは、送信元に最も近いノードにメッセージを配信する技術で、BGPを用いて経路情報を交換します。これにより、ネットワーク的に近いエッジが選ばれますが、必ずしも最も近いエッジと通信するわけではありません。CloudflareではSoft UnicastやPort Slicing技術を用いてIPアドレスの枯渇問題にも対応しています。しかし、Anycast運用には通信の偏りやセッション管理の問題などの課題もあります。特にTCPセッションの確立には問題があり、CloudflareはUDPをデフォルトで使用しています。

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次に2つ目の記事は、「VercelがPPRをNodeランタイムにした件からWebフロントエンドとエッジの動向に迫る」です。
Vercelがエッジでのサーバーサイド処理をやめ、Nodeランタイムで行うようになった背景を探ります。エッジにはエッジロケーションとエッジランタイムの2つの概念があり、これらはデータセンターをユーザーに近づけ、高速起動をサポートします。しかし、データベースへのアクセスの問題から、VercelはエッジでのSSRをやめ、Nodeランタイムに移行しました。Cloudflare Workersの「Smart Placement」は、最適なバックエンドロケーションで処理を行うことで問題を解決しようとしています。Next.jsのPPR(Partial Prerendering)は静的部分をエッジからレスポンスし、動的部分をNodeランタイムで処理することで、FCPやLCPを最適化できます。今後の技術的進展に注目が集まります。

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続いて3つ目は、「TypeScriptユーザーに贈るGleam入門」です。
Gleamは最近v1に到達した静的型付けの関数型言語で、ErlangとJavaScriptをターゲットに実行できます。この記事では、TypeScriptユーザー向けにGleamの基本的な文法と特徴を解説しています。Gleamにはfor・while文、if文、throw-catch、クラスが存在せず、パターンマッチやResult型、パイプラインなどが使えます。Gleamのインストール方法や基本的な文法についても詳しく解説されており、関数型言語の構文や静的型付けを好むエンジニアには特に向いています。GleamからErlangやJavaScriptの関数を呼び出すための`@external`アノテーションや、パッケージ管理についても説明されています。

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4つ目の記事は、「Terraformを採用する前に知っておくべき6つの課題」です。
Terraformを用いたクラウドインフラ構築には多くの利点がありますが、6つの課題にも直面することがあります。要件定義が不完全な段階での開発は後工程での改修タスクが多発し、基本設計が完了してからの着手が推奨されます。開発工数の確保やベストプラクティスの不在、OSの違いによる実行問題、資格情報の管理、そして柔軟性の欠如などが主な課題として挙げられます。これらの課題を理解し、適切な対策を講じることで、インフラ構築プロジェクトの成功率を高めることができます。

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最後に5つ目の記事は、「現場で使えるモードレスUIの具体例と実践テクニック」です。
モードレスUIとは、ユーザーが特定のタスクに強制されず、自由に操作できるUIのことです。これによりユーザビリティとアクセシビリティが向上します。モードレスUIを実現するためには、小さな操作で目的を達成できるUI設計や、非同期処理の活用、画面の大きさを最大限に活用することが重要です。具体例として、Gmailのメール作成ダイアログ、Zennのトーストメッセージ、Google MapsのBottomSheet、iPhone通知センターの左右スワイプ、Wantedlyのモードレスエディットが挙げられています。これらの具体例を通して、モードレスUIの利点と実践方法を理解し、チーム全体でその意義を共有することが重要です。

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さて、今日はこの5つの記事を紹介しました。次回も素晴らしい記事を紹介するので、楽しみにしていてくださいね。詳しい内容はショーノートに書いてありますので、ぜひチェックしてください。番組の感想も募集していますので、おたよりお待ちしています。それでは、また次回お会いしましょう!バイバイ!

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