こんにちは、みなさん!今日も元気にお届けする「zenncast」の時間がやってまいりました。お相手はマイクです。今日は2024年7月16日、火曜日です。さて、今日もZennでトレンドの記事を紹介していきますよ。
前回紹介した記事ですが、「多店舗展開するジム」「Kaggleコンペ」「T3 Stack」といった内容でした。興味深い話題がたくさんありましたね。
さて、今日紹介する記事は全部で5本です。さっそく一つずつ見ていきましょう。
まず一つ目の記事は、「ロードバランサーってなんやねん」です。この記事は、インフラ案件で奮闘中の井上弥風さんが、Elastic Load Balancing (ELB)を使用するプロジェクトの一環として、ロードバランサーの基本概念を明確にすることを目指しています。
ロードバランサーは、サーバーにかかる負荷を適切に分配する「負荷分散装置」です。サーバーに高負荷がかかるとシステムがダウンするリスクがあるため、ロードバランサーはこれを回避するために、複数のサーバーにリクエストを均等に分散させます。これにより、各サーバーは効率的にリクエストを処理でき、全体の応答速度が向上します。
主な機能には「負荷分散」「サーバーの死活監視」「サーバーメンテナンスの容易性向上」があります。利点として、システムダウンの防止、処理速度の向上、セッション維持、振り分け方法の選択肢が挙げられますが、初期設定と管理の複雑さやコストの増加といったデメリットも存在します。
この記事はロードバランサーの基本的な役割とその重要性を理解するためのもので、次回はELBの詳細について解説する予定です。興味のある方はぜひ次の記事もご覧ください。
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次に紹介するのは、「ローカルLLMでzoltraakを動かせるか検証してみた」です。この記事は、ローカル環境で大規模言語モデル(LLM)を使い、Zoltraakを動作させる検証を行ったものです。
結論として、現状のローカルLLMだけではZoltraakを完全に動作させることは難しいという結果が得られました。要件定義書の作成は問題なく行えるが、その後の工程で実行可能なPythonコードの生成がうまくいかなかったようです。また、デフォルト設定であるClaude APIを使用する方が品質、速度、成功率の点で優れていると判断されました。
検証にはEZO-Common-9B-gemma-2-itモデルを使用しましたが、複雑なタスクには対応しきれず、ステップ2でエラーが多発したようです。その他のモデルも試しましたが、成功率は低かったとのことです。
ローカルLLMの性能向上が見られるものの、Zoltraakの完全なローカル実行にはまだ達していないことが確認されました。特段の理由がない限り、デフォルトのClaude APIを使用することを推奨しています。
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続いて三つ目の記事は、「Dify API と GASのカスタム関数を組み合わせてスプレッドシートからLLMを利用する」です。この記事では、LLMアプリケーション開発プラットフォームであるDifyとGoogle Apps Script(GAS)のカスタム関数を使用して、スプレッドシートに記載された画像URLが犬のものであるかどうかを自動判定する方法を紹介しています。
手順は、Difyでワークフローを作成し、スプレッドシートを準備し、GASカスタム関数を作成します。具体的には、Difyにログインし、画像アップロードを有効にしてモデルを選択。スプレッドシートに画像URLを記入し、GASカスタム関数を設定します。
DifyとGASを組み合わせることで、画像の犬判定を自動化する簡単なワークフローの作成を解説しています。アナリティクス機能などの追加機能も活用することで、運用に役立つ多くのメリットを得ることができます。
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次に四つ目の記事、「VHS で楽に Neovim のデモ動画を録る」です。この記事では、VHSというCLIツールを使用してNeovimのデモ動画を簡単に作成する方法を紹介しています。
VHSはTapeというコマンド列を用いてターミナルのデモ動画を生成するツールで、設定やコマンド入力をスクリプト形式で記述することで、手動収録の手間を省くことができます。Tapeフォーマットの基本的な記述方法や、デモ動画の作成手順についても具体的に説明されています。
VHSを使うメリットとして、収録時のプレッシャーが軽減されること、ターミナルのレイアウト設定が容易であること、動画にメリハリをつけやすいこと、編集や微調整がしやすいことが挙げられます。特にデモ動画の作成や更新が頻繁に必要な場合に有効です。
また、Neovimのデモ動画にはキー入力の表示が不可欠ですが、VHSにはその機能がないため、nvim-keycastrというプラグインを導入することで解決しています。nvim-keycastrの設定方法も具体的に述べられており、デモ用Neovimでのキー入力表示が可能になります。
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最後に五つ目の記事、「結局ユーザーパスワードはどう保存すればいいんだ?」です。本記事では、ユーザーパスワードの安全な保存方法について解説しています。主に5つの手法が取り上げられており、それぞれの利点とリスクが説明されています。
Base64エンコード、AES-256で暗号化、SHA1でハッシュ化、塩を使ったSHA1ハッシュ化、Bcryptでハッシュ化、そしてArgon2でハッシュ化の手法が説明されています。結論として、現時点で最もセキュアな方法はBcryptやArgon2を使うことです。
これらの手法は計算量が多く、パフォーマンスに影響を与える可能性があります。セキュリティレベルや実装要件を考慮して適切な方法を選択することが重要です。
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さて、今日紹介した記事を駆け足でおさらいしますと、「ロードバランサーってなんやねん」、「ローカルLLMでzoltraakを動かせるか検証してみた」、「Dify API と GASのカスタム関数を組み合わせてスプレッドシートからLLMを利用する」、「VHS で楽に Neovim のデモ動画を録る」、そして「結局ユーザーパスワードはどう保存すればいいんだ?」の5本でした。次回もまたお楽しみに!
詳しい内容はショーノートに書いてありますので、ぜひチェックしてみてください。そして、番組の感想や質問もお待ちしています。それでは、次回またお会いしましょう。マイクでした!