zenncastをお聞きのみなさん、おはようございます。マイクです。
今日は2025年12月31日、水曜日の朝7時をちょっと回ったところですね。今年もいよいよラストスパートということで、通勤中の方も、おうちでのんびりしている方も、一緒にゆるっと振り返りながら、Zennのトレンド記事をチェックしていきましょう。今日は、Zennで話題の技術記事を5本、ご紹介していきます。
今日はお便り紹介はお休みで、その分じっくり記事を掘っていきたいと思います。
ということで、今日ご紹介する記事は全部で5本です。
AWSをターミナルから快適に扱うTips、AIとVibe Codingの新しい開発フロー、Dockerの本質理解メモ、工業向け3Dプリンタ用フィラメントの比較、そしてGitHubで自分の貢献を「ドヤれる」CLI拡張のお話まで、技術系の大晦日にふさわしいラインナップでお届けしていきます。
まず1本目は「ターミナルで攻略するAWS Tips集」という記事です。
AWSの作業って、コンソールからポチポチやると、どこに何があったか迷子になりがちなんですけど、この筆者さんは「ターミナル中心でAWSを攻略する」ための環境づくりを、かなりガッツリまとめています。最初に公式のAWS CLIの自動プロンプト機能、cli_auto_promptの利点と限界を整理したうえで、「ここはちょっと足りないよね」というところを、zeno.zshとfzfの組み合わせで補完していくんですね。よく使うCLIコマンドをスニペット化して、キーバインドでプレースホルダ間をサクサク移動したり、プロファイル専用の補完を足したりと、「毎日触る人」が嬉しい工夫が詰まってます。さらにStarshipでプロンプトにAWS_PROFILEを表示することで、「いまどのアカウントのどの環境にいるのか」を常に見える化。direnvでディレクトリごとにプロファイルを自動切り替えたり、aws-vaultで認証情報を安全に管理しつつコンソールログインまで一気通貫でやる方法も紹介されています。Raycastの拡張で2FAをキーボードだけでさばいたり、NeovimやWezTermからARNをそのままコンソールのリソースページに飛ばしたりと、とにかくマウスから遠ざかって生産性を上げる工夫のオンパレード。「AWSを触る時間は長いけど、環境構築にちゃんと投資してないかも」という人には、年末の整備テーマとしても良さそうな記事でした。
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2本目は「フルVibe Codingでも仕事が進むようになってきた2025年」という記事です。
こちらは、いわゆる「Vibe Coding」、つまりノールックでAIにガンガンコードを書かせて、BGMみたいに開発を進めていくスタイルのお話なんですが、筆者さんは最初、その結果が「モックだらけのゴミ実装と大量トークンロス」になってしまったと正直に振り返っています。原因として挙げられているのが、モデル性能の限界だけじゃなくて、「実装=完了」とみなしてしまうAI側の前提とか、人間とAIのあいだで「問題のとらえ方」がズレている構造なんですね。そこで著者が取ったアプローチが面白くて、Webアプリ開発ではプロンプトの時点で「最終成果物はE2Eテスト+スクショ+動画」というゴールを明示し、モック量産や裏口実装を封じにいきます。さらに自作の「reviw」というツールと、Claude Code用のプラグインを組み合わせて、/reviw-plugin:do と /done コマンド、hooksを使いながら、「実装」「動作検証」「エビデンス付き報告書」の3段階をAIに必ず踏ませる設計にしているんですね。生成されたレポートは npx reviw でブラウザ表示して、動画やスクショを見ながら人間は行単位でコメントするだけ。フィードバックを受けて、あとはAIが裏でまた修正を続けてくれるので、人間は「動画レビューに専念」、AIは「手を動かし続ける」という、かなり理想形に近いフルVibe Codingに近づいたという話です。SDDがうまくいかなかった人にも、「まずは動画前提プロンプトとreviwプラグインから試してみて」という、実践的な提案になっていました。
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3本目は「Dockerの本質理解備忘録」という記事です。
Docker、なんとなく使っているけど原理はふわっとしている…という人向けに、「コンテナ=小さな独立したLinux PC」と捉え直すことで、スッと理解できるように書かれています。たとえば `mysql:8.0` のイメージには、MySQLだけじゃなくて、その下で動いているDebianみたいなOSと、必要なライブラリが最初からセットで入っているので、「まずUbuntuを入れて、そこにMySQLを入れて…」みたいな段階的な構築は要らないですよ、という説明。Dockerfileの具体例を示しながら、「OS+ソフトウェア構成を事前にパッケージングしたものがイメージ」というイメージを押さえていきます。また、Homebrewでローカルに直接入れる場合との違いや、MAMPのような一体型構成と比較して、DockerではWebサーバ、DBサーバなどを別コンテナに分けてネットワークで連携させる、といったアーキテクチャの考え方も整理されています。docker-compose.ymlの例からは、「複数の小さなPC同士がLANでつながっている」イメージを持てるようになっていて、これが結構わかりやすい。さらに、VMとの違いとして、Dockerはホストのカーネルを共有しているから軽量で起動も早いというポイント、コンテナ内は独立したファイル領域を持つので、データを消したくないときはボリュームを使おう、そして「1コンテナ=1役割」が推奨される理由も、きれいにまとまっています。最後に、「コンテナは小さなLinux PC」「イメージはOS+ソフトのセット」「軽さの源泉はカーネル共有」の3つを押さえれば、Dockerの森で迷わないよ、という締めになっていて、年末に基礎をおさらいするのにも良い記事だなと感じました。
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4本目は「Bambu Labの工業向けフィラメントを試してみた」という、3Dプリンタ界隈の記事です。
PLAみたいなホビー向け樹脂って、熱で変形しやすくて、実用品をつくるにはちょっと心もとないところがありますよね。この記事では、Bambu Labの工業向けフィラメント4種類、PPA-CF、PAHT-CF、PA6-GF、それから比較用にABSを用意して、同じ形状のモデルで出力テストを行った結果を詳しくレポートしています。PPA-CFとPAHT-CFは、0.4mmノズルでも乾燥なしで概ねきれいに造形できて、特にPPA-CFは「とにかく硬いし精度もいい」という評価。逆にPA6-GFは、造形がベッドから剥がれやすくて、スティックのりを使うことでようやく安定するけど、寸法精度は低めで、見た目重視の外装部品にはちょっと厳しい、という結論になっています。ABSはこの中だと一番柔らかくて、硬さランキングだと「ABS << PA6-GF≃PAHT-CF < PPA-CF」、見た目の精度は「PA6-GF << PAHT-CF < PPA-CF < ABS」という整理がされていました。さらに湿気試験では、PA6-GFだけが顕著に柔らかくなったのに対して、他の3種類は大きな変化なし。価格面ではPPA-CFが一番お高いんですが、耐熱性が227℃と非常に高くて、硬さ・精度・湿気耐性も総合すると、「お金はかかるけど、性能的には最有力候補」という評価です。3Dプリンタで治具や機械部品をつくっている方には、かなり実務寄りの参考データになる内容でした。
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そして5本目は、「自分のエンジニアリング成果を『見える化』してドヤるための GitHub CLI 拡張 gh-brag を作った」という記事です。
これは、GitHub上で自分がどんな質的な貢献をしてきたかを、ちゃんと客観的に把握して、いい感じにドヤるためのCLI拡張「gh-brag」の紹介です。gh-bragは、過去のPull RequestやIssue、レビュー履歴を収集して、「マージされたPR」「レビュー」「Issue作成」にそれぞれ重みづけしたインパクトスコアを計算してくれます。さらにターミナル上で動くTUIダッシュボードで、FeatureなのかRefactorなのかBugfixなのか、といったテーマ別に分類して眺めたり、誰とよく一緒に仕事しているのかといった協働ネットワークを可視化することもできます。コマンドとしては、`gh brag collect` でデータを集めて、`gh brag visualize` でビジュアライズ、さらに `analyze` サブコマンドでyamlを出力して、自前の可視化ツールやAIと連携させることも可能になっているようです。評価面談や転職活動の準備はもちろん、チームマネジメントでメンバーの活躍を見える化したり、OSS活動の振り返りにも使えそうですね。UIにはLipglossというライブラリを使っていて、TUIなのにけっこうリッチな見た目になっている点もこだわりポイント。テーマごとの重みづけを自分で調整できるので、「レビュー文化が強いチームだから、レビューのスコアを高めにしよう」といったカスタマイズもできます。今後はAIやOpenTelemetryとつないで、もっと高度な分析をしていきたいという構想も書かれていて、「2026年は、自分の貢献をちゃんと言語化していこう」というモチベーションをくれる記事になっていました。
というわけで、今日は5本ご紹介しました。
ターミナル中心でAWS作業を効率化するTips集、フルVibe Codingをちゃんと成果につなげるためのreviwワークフロー、Dockerを「小さなLinux PC」として理解し直す備忘録、Bambu Lab工業向けフィラメントの実験レポート、そしてGitHubで自分の貢献を見える化してドヤれるgh-bragのお話でした。
気になった記事があれば、詳しい内容や元の記事タイトルは、この番組のショーノートにまとめておきますので、そちらからぜひチェックしてみてください。
zenncastでは、番組の感想や「こんなテーマを取り上げてほしい!」といったリクエストも大歓迎です。技術のハマりどころや、今年の学びの振り返りなんかも、ぜひメッセージで教えてください。
それでは、2025年の締めくくりの朝にお付き合いいただき、ありがとうございました。
次回のzenncastで、またマイクと一緒にお会いしましょう。良いお年を!