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2026/3/11
今日のトレンド

Claude CodeとCode Reviewの話

おはようございまーす!マイクです。
zenncast、2026年3月12日、木曜日の朝7時になりました。
この番組は、技術情報共有プラットフォーム「Zenn」で、いまホットな記事をゆるっと楽しく紹介していくラジオでございます。通勤・通学のおともに、コーヒー片手に、ゆるっと聞いていってください。

今日はリスナーのみなさんからのお便りの紹介はお休みで、そのぶんガッツリと記事を紹介していきたいと思います。

さて、今日ご紹介する記事は全部で5本です。
Claude Codeの効率爆上げテクから、Code Review新機能のリアルなコスト事情、LLMに長期記憶を与えちゃうすごい実験、VS CodeのMarkdown編集を快適にする拡張、そしてGoでのクリーンアーキテクチャ設計の悩みどころまで、かなり濃いラインナップになってます。

まず1本目。
タイトルは「Claude Codeを加速させる私の推しスキル・ツール・設定(Findyイベント登壇資料)」。
これね、「AIペアプロ環境をここまで作り込むのか!」っていう、環境構築・運用の実践ノウハウがギュッと詰まってます。
RaycastでターミナルやClaude Codeの起動をホットキー化して、`claude "プロンプト"`みたいに一発で会話を始めちゃう。起動待ち時間という「スキマのストレス」を徹底的に潰してるんですね。
さらにCleanShot XでOCR付きスクショを撮って、そのままClaudeに投げられるようにしたり、自作スキルでGitHubのPRに画像を貼る仕組みを作ったり。自分の作業コンテキストをstatuslineスクリプトで常に見える化して、「いま何やってるか」をAIとも共有しやすくしているのが面白いです。
同じリポジトリを複数クローンして並列作業したり、ghq+pecoで爆速プロジェクト移動したり、Remote Controlやcmuxでリモート・並列実行したりと、「AIに気持ちよく仕事してもらうための机の片付け」を全部やってる感じ。
情報収集もskillsmp.comやAsk AI、X→RSS→Obsidianのパイプラインで継続的に回しつつ、「みんなも自分の推しツール教えてね」と呼びかけているのがコミュニティ的でいいですね。Claude Code使ってる人は、手元の環境を見直すヒントが山ほどありそうです。

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続いて2本目。
タイトルは「【2026/3/9最新】Claude Code新機能『Code Review』、早速使ったら2つのPRで$100超かかった話」。
名前だけ聞くと「夢の自動コードレビュー!」なんですが、実際に使ってみたらお財布的にはなかなかパンチがあった、という検証記事です。
複数のエージェントがPRを解析して、バグやリスクの深刻度をランク付けしてくれるマネージドな「Code Review」機能。70行くらいのMarkdown差分で約30ドル、Goの大きめコードベースでは約78ドル、しかも30〜40分単位で時間もかかるという結果だったそうです。公式想定より高くついたというのがポイント。
一方で、ローカルで動かす「code-review」プラグイン版は、同じPRを4分ちょい・追加コストゼロでレビューできて、しかもマネージド版と同じ表現の不整合もちゃんと見つけてくれたとのこと。
つまり、組織全体で標準化したレビューを自動で回したい、大規模な監査ログを残したい、みたいな用途はマネージド版。個人やチームの事前チェック、コストを抑えたい場面はプラグイン版、という住み分けが見えてきます。
CLAUDE.mdやREVIEW.mdでレビュー方針や言語を細かくカスタマイズできるので、「まずはローカルプラグインを主役にして、ここぞというときだけマネージド版を使う」という筆者のスタンスは、かなり現実的なバランス感だなと感じました。

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3本目。
タイトルは「LLMに長期記憶を実装する」。
これはもう、ちょっとSFみたいな話なんですが、中身はがっつりエンジニアリングと認知科学です。
通常のLLMって、コンテキストウィンドウは大きいけど「長期記憶」はないんですよね。そこで著者は、Claude Codeに対してSQLiteと埋め込みベクトルを組み合わせて、人間の記憶メカニズムを真似した「記憶システム」を実装しています。
面白いのが、ただの検索DBではなく、「情動ゲーティング」で重要な記憶だけを残したり、忘却曲線とアクセス頻度で記憶の強さを時間と利用状況で変化させたり、類似度に応じた連想ネットワークやプライミングで、思い出されやすさがゆらぐようにしているところ。
さらに、想起のたびに重みを揺らす再固定化、干渉忘却、フラッシュバック、気分依存想起、時間帯によるブースト、未来の予定を覚える予期記憶、スキーマ生成、間隔反復、短期文脈の自動失効……と、人間の記憶研究で出てくる概念をこれでもかと実装しているんです。
極めつけは「睡眠コマンド」。夢を生成しつつ、弱い記憶を刈り込み、リンクを張り替え、スキーマ化していく処理を走らせる。記憶も完全なテキストではなく「断片」として返し、それをLLM側に再構成させることで、人間の「再構成的な思い出し方」に近づけているのがポイントです。
この結果、ただの決定的なDB検索ではなく、「そのときの気分や文脈に左右される、揮発的でちょっと気まぐれな記憶プロセス」に近づいていく。AIエージェントの「人格」や「一貫した長期関係」を考えるうえで、かなり示唆的な実験だと思います。

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4本目。
タイトルは「VS CodeでMarkdownプレビューのまま編集したくて拡張機能を作った」。
Markdown、AIとのやりとりやドキュメント作成で毎日触ってるという方も多いと思いますが、「プレビュー側を見ながら、そのまま編集したい……」って一度は思ったことありませんか?
この著者はまさにそこにモヤモヤして、自分でVS Code拡張「Markdown Live Editor」を作っちゃったというお話です。
中身はMilkdownとProseMirrorベースで、ほぼWYSIWYGっぽく編集できるのに、裏ではMarkdownソースと双方向に同期してくれるという優れもの。GitHub Flavored Markdown、Mermaid、KaTeX、Frontmatter、アウトライン、文字数表示、そしてWebView内検索までサポートしています。
技術的には、VS CodeのCustom Editor+WebView構成で、標準検索が使えない問題を独自実装でカバーしたり、双方向同期でありがちな「更新ループ」をどう防ぐかにかなり工夫が入っているそうです。機能を増やすたびに検索ロジックを分離し直したり、テストを整えていった経緯も丁寧に書かれています。
設計ポリシーとしては、既存のMarkdown資産を壊さないこと、キーボード中心でストレスなく操作できること、同期をとにかく確実にすること、そして最低限でもテストを書くこと。さらにCursor対応やコード・開発履歴の公開による透明性など、「業務利用を前提にした真面目なツールづくり」が伝わってくる内容でした。
今後は検索機能の強化、E2Eテスト、大規模ドキュメント時のパフォーマンス改善、実務からのフィードバック反映など、まだまだ進化しそうな雰囲気です。

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そして5本目。
タイトルは「Goでクリーンアーキテクチャを導入するとinterfaceが爆発する問題への処方箋」。
Goでクリーンアーキテクチャ、特にPorts & Adaptersを真面目にやろうとすると、「PortだRepositoryだでinterfaceファイルだらけになってつらい……」という悩み、経験ある方も多いんじゃないでしょうか。
この記事は「問題は数そのものより、中身が太すぎることと、Goの哲学とズレてることだよね」と整理したうえで、かなり具体的な解決策を提案しています。
Goの王道として、「interfaceは利用側に置く」「小さく保つ(1〜2メソッド)」「実装が1つしかないのに先回りでinterfaceを作らない」という考え方があります。そこに立ち戻って、まずInput Portはやめて、UseCaseのInteractorは素直にstructとして公開し、Handlerなど利用側が必要な最小のinterfaceを自分の側に定義する、という方針。
Output Portは、本当に実装差し替えがありうる外部サービス向けだけ残し、それも単一利用なら利用側にprivate interfaceで定義しちゃう。さらにRepositoryをReader/Writerに分割して、読み取り専用UseCaseはReaderだけに依存させることで、責務もスッキリさせます。
これらを踏まえてディレクトリ構成も見直し、usecase/port/inputみたいなフォルダをなくしていくことで、「interface爆発」を抑えながら、テスタビリティと保守性はちゃんと守る。
結果として、「Accept interfaces, return structs」「The bigger the interface, the weaker the abstraction」というGoの思想にフィットした、現実的なクリーンアーキテクチャ運用の形が見えてくる内容でした。

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そろそろお別れの時間です。
今日は、Claude Codeを加速させる推しツール・設定の話から、Code Review新機能のリアルなコストとローカル代替の使い分け、LLMに人間的な長期記憶を与えるチャレンジ、VS CodeでのMarkdownライブ編集拡張、そしてGoのクリーンアーキテクチャでinterface爆発を防ぐ設計のコツまで、一気に5本ご紹介しました。
気になった記事があれば、詳しい内容や元の記事へのリンクはショーノートにまとめてありますので、ぜひそちらからチェックしてみてください。

この番組zenncastでは、感想や「こんなテーマ取り上げてほしい!」といったリクエストも大歓迎です。ラジオの感覚で、軽い一言からでも送ってもらえると、マイクがとっても喜びます。

それでは、今日もよい一日をお過ごしください。
お相手はマイクでした。また次回のzenncastでお会いしましょう。バイバーイ。

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