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2024/6/17
今日のトレンド

Riverpod 3.0やStorybook 8.1など など

おはようございます!「zenncast」の時間です。今日も元気にお届けします、マイクです!今日は2024年6月18日、火曜日ですね。さて、今日はZennでトレンドになっている記事をいくつかご紹介しますよ!

まずは、前回ご紹介した記事について少し触れておきましょう。「一瞬で理解するHydration」、「VSCodeで生産性を上げる」、「軽量なStorybook駆動開発を支えるコンポーネント設計」といった内容でしたね。覚えている方もいるでしょうか?

それでは、早速今日の内容に移りましょう。今日は5つの記事をご紹介します。

まず一つ目の記事です。
タイトルは「Riverpod 3.0 最新プレビュー (06.17時点)」です。

2024年6月13日から14日に東京で開催された「FlutterNinjas Tokyo2024」で、Riverpodの開発者であるレミ・ルースレットさんが、年内リリース予定のRiverpod 3.0の新機能について発表しました。注目すべき点は以下の通りです。

1. 冗長なタイプの削除:AutoDispose subclassesやRefのsubclassesが廃止され、StateNotifierなどはlegacy packageに移管。
2. Generic Providers:Providerの定義時にジェネリック型が使用可能に。
3. Scoped Providerの変更:パフォーマンス向上を目指し、`dependencies`オプションの記述が必須に。
4. FamilyProvider引数のサポート:より簡潔に記述可能。
5. `if(mounted)`の追加:非同期処理後の安全な操作が可能に。
6. テスト時の記述の簡素化:`ProviderContainer.test()`によりテストコードが簡潔に。
7. ref.listenの初期化不要:初期化なしでref.listenが可能。
8. Side-effectのサポート強化:サーバーへの変更を伴う処理が容易に。
9. 自動リトライ:Exceptionが発生した場合、自動でリトライが実行。
10. オフライン・キャッシング:Providerの値をデバイスにキャッシュ可能。

「FlutterNinjas Tokyo2024」は日本初のFlutterに特化したグローバルカンファレンスで、国内外から130名以上のFlutter開発者が参加し、全セッションは英語で行われました。

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次に二つ目の記事です。
タイトルは「【Storybook8.1】ワンクリックでStory作成!俺たちはもうStoryを書かなくていいのかもしれない。」です。

この記事では、Storybookの新機能「ワンクリックでStoryを作成するボタン」を紹介しています。従来は手動でコンポーネントとそのStoryファイルを作成する必要がありましたが、この新機能により手間が大幅に軽減されます。

まず、既存のStoryファイルに新しいStoryパターンを追加する機能です。コントロールパネルでプロパティを設定し、「New」ボタンをクリックするだけで、任意のプロパティがデフォルトとして設定されたStoryパターンを追加できます。次に、新しいStoryファイルの追加機能です。サイドバー上部の「+」ボタンを押してコンポーネントを検索・選択するだけで、新しいStoryファイルを簡単に作成できます。

この新機能により、Story作成の手間が大幅に削減され、より効率的にStorybookを利用できるようになります。これを機に、Storybookの利用を避けていたエンジニアもぜひ試してみてください。

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続いて三つ目の記事です。
タイトルは「社内勉強会でオライリー本を3週間で読破する方法 - 爆速データエンジニアリングドメインディープダイブ」ですね。

Acompanyの新卒社員であるハルカさんが、データエンジニアリングの理解を深めるために社内で開催した勉強会の内容と方法を紹介しています。この勉強会では、オライリーの「データエンジニアリングの基礎」を3週間で読み切ることを目標に進行されました。

「データエンジニアリングの基礎」勉強会では、参加者が毎日1時間ずつ集まり、1章ずつ進めました。最初の3章はハルカさんが要約と発表を担当。その後、Active Book Dialogue (ABD)形式に変更し、参加者全員で分担して要約と対話を行いました。「データマネジメント」勉強会や「データ志向アプリケーションデザイン」勉強会も行われ、効率的に学習が進められました。

勉強会では、既にクオリティの高い資料を利用し、LLMを活用した要約とコメント形式が最適だと感じました。これにより、資料の品質を保ちながら効率的に学習が進められます。

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四つ目の記事です。
タイトルは「メール送信サービスのResendが日本でもまともに使えるようになったので紹介したい」です。

Resendは後発のメール送信サービスで、開発体験の良さに重点を置いています。特にReact Emailとの組み合わせが便利で、Tailwind CSSを使用してスタイリングも簡単に行えます。最近ではマーケティング目的のメール一斉送信機能も追加されました。

Resendは日本市場向けに重要なアップデートを行い、使いやすくなりました。まず、Tokyoサーバーが新設され、メールの到着遅延が改善。また、TSL暗号化を投機的TSLに変更するオプションも追加され、日本のキャリアメールへの送信問題が解決されました。

まとめとして、Resendは日本のエンジニアにとって使いやすいメール送信サービスであり、新規でサービスを選ぶ際の有力な選択肢となりました。

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最後に五つ目の記事です。
タイトルは「Rustでリバーブを実装する」です。

Parakeet株式会社でResearcherを務める金子(nadare)さんが、軽量AIボイスチェンジャー「Paravo」にリバーブやイコライザといったエフェクターをRustで実装しました。リバーブは音に残響音や反射音を加えるエフェクトで、畳み込み演算を用いて実装されます。Paravoではリアルタイム処理が必要なため、フーリエ変換ではなくConv1dを用いました。

Paravoのアプリケーションはtauriフレームワークで実装され、フロントエンドはHTMLやTypeScript、バックエンドはRustで書かれています。並列計算の高速化のためにRayonライブラリを使用し、1dの畳み込み計算を効率化しました。

この実装は、Paravo単体で音声変換を行うための練習として行われ、金子さんは初めてのRustやTypeScriptでもVSCodeのrust-analyzerやGitHub Copilot、ChatGPTを活用してスムーズに進めました。エフェクターの実装は、高品質な音声変換を実現するための重要なステップです。

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さて、今日ご紹介した記事を駆け足でおさらいしましょう。「Riverpod 3.0 最新プレビュー」、「【Storybook8.1】ワンクリックでStory作成」、「社内勉強会でオライリー本を3週間で読破」、「メール送信サービスのResend」、「Rustでリバーブを実装する」の5つです。

次回もまた素敵な記事を紹介しますので、お楽しみに!詳しい内容はショーノートに書いてありますので、ぜひチェックしてくださいね。また、番組の感想を募集していますので、ぜひお便りお待ちしています。では、次回の「zenncast」でお会いしましょう!マイクでした!

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