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2026/2/23
今日のトレンド

コード理解MCPとFigma効率化

どうも、朝のおともにテック情報をお届けします「zenncast」、MCのマイクです。
時刻は朝7時を少しまわったところ。今日は2026年2月24日、火曜日ですね。通勤・通学中の方も、おうちでゆっくりしている方も、お付き合いよろしくお願いします。

この時間は、Zennで今日トレンドになっている記事をピックアップしてご紹介していきます。エンジニアのみなさんの「これ使ってみたい!」をくすぐる内容でお届けしますので、気になったものがあったら、あとでぜひショーノートからチェックしてみてください。

さて今日は、全部で5本の記事をご紹介していきます。コード理解のMCPから、FigmaとClaude Codeの効率化事例、ハッカソンでのクリーンアーキテクチャ、P2P開発ツール、そしてdevcontainerでの並列開発のお話まで、盛りだくさんです。

それでは1本目。
タイトルは「コードを理解する超軽量MCPを作った — トークン70%削減、1分でセットアップ」。
大きなコードベースでAIコーディングエージェントを使うときに出てくる、「コンテキストすぐ枯れる問題」とか、「欲しいところをちゃんと読んでくれてるのか不安問題」に、かなり正面から挑んだ記事です。
作者さんが作ったのは「cocoindex-code」という超軽量MCP。中ではTree-sitterで関数やクラス単位に意味のあるチャンクをつくって、Rust製のエンジンで変更があったところだけインデックスし直す、という仕組みになっています。さらに埋め込みもローカルで回してセマンティック検索、`search`ツールで本当に必要な断片だけをLLMに渡すので、トークン消費がざっくり70%削減される、というのがポイント。
PythonやJS/TS、Rustなどいろいろな言語に対応していて、ノイズっぽいディレクトリも自動で除外。Claudeや別のコーディングエージェントにも「1分で組み込める」とうたっていて、ふだん大規模リポジトリで作業している人はかなり気になる内容だと思います。エンタープライズ向けにインデックス共有とか、ブランチまたいだ重複の排除なんかも構想に入っていて、「実プロジェクトで使ってフィードバックください!」という呼びかけで締めくくられています。AIコーディング時代の「コード検索インフラ」ってこうなっていくのかな、という未来が見える記事でした。

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続いて2本目。
タイトルは「Figma MCP × Claude Codeで1ページ8時間の作業が20分になった話」。
これは実務ど真ん中の生々しい効率化事例ですね。テキスト量が多くて、しかも3言語対応しないといけない静的ページを量産するプロジェクトで、FigmaのデザインからHTML/CSSのモック、さらにLaravelへの組み込みまでを、ほぼ自動のパイプラインに乗せた、という内容です。
前提になっているのが、Figmaの有料プランでDev Modeを使っていること、それからFigma側はAuto Layoutでちゃんと構造化されていること。そして、Claude CodeとFigma MCPを使います。ページごとにFigmaのノードIDを一覧にしてClaudeに渡すと、ISSUE作成からブランチ作成、デザイン取得、コード生成、コミットまでをワークフローとして自動化。
Figma MCPのget_design_contextでテキストとレイアウト情報をまとめて取れるので、それを使って多言語テキストの整形、HTML/CSSの生成、レスポンシブ対応まで一気にやってしまう。運用としては、まずモックをAIに作らせて人間が手で修正、その「完成形モック」を元にLaravelへの組み込みをまたAIにやらせる、という2フェーズ構成になっていて、ここがうまくて手戻りがかなり減るそうです。
結果的に、1ページ8時間かかっていたのが20分程度まで短縮されて、7ページ×3言語でトータル150時間以上の削減。初期設定は試行錯誤が必要だけど、一度パターンが決まると量産フェーズで爆発的に効く、というのがリアルで、同じような「静的だけど量がエグい案件」を抱えがちな方にはかなり刺さる内容でした。

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3本目いきましょう。
タイトルは「【ハッカソンでClean Architecture】4人対戦ババ抜きWebSocketサーバーの設計と7つのこだわり」。
AWS Startup Loft Tokyoの2日間ハッカソンで、オンライン4人対戦のババ抜きゲームをClean Architectureで作り切った、という設計事例です。構成はNext.jsに、API GatewayのWebSocket、バックエンドはLambdaとDynamoDB、これをCDKでインフラごと定義する、というモダンなクラウド構成。
でも主役はアーキテクチャで、ドメイン・アプリケーション・インフラ・プレゼンテーションの4層をきっちり分けて、手動DIでAWSへの依存をドメインから切り離しています。そのおかげでゲームロジックはローカルでテストしやすくて、ハッカソンなのにテスタビリティもちゃんと担保できたと。
DynamoDBはシングルテーブル設計にTTLとPAY_PER_REQUEST課金。マッチメイキングやゲーム状態の更新にはTransactWriteと楽観的ロックを使って、同時接続の競合をしっかり制御しています。さらに面白いのが、テーマルーレットの結果から英語プロンプトを組み立ててAI画像生成をして、それをゲームに組み込んでいるところ。各プレイヤーには手札を秘匿した状態でパーソナライズされた情報を返す、というところまで設計されています。
接続が切れたときのGoneException処理での自動クリーンアップや、画像生成が失敗したときにキューへ再投入する仕組みなど、エラー周りもかなり丁寧。カードデッキを少し減らしてゲームテンポを上げたり、ドメインオブジェクトをイミュータブルにして状態管理をわかりやすくするなど、「ハッカソンだからこそClean Architectureが効いた」という実感がこめられている記事でした。短期開発でも設計をサボらないと、最後の追い込みでちゃんと強い、という示唆がありますね。

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4本目。
タイトルは「bit + bit-relay で P2P でのコラボレーション開発を実現する」。
これは、いわば「GitHub前提じゃない世界線のコラボ開発ってどうなる?」という挑戦です。bitというツールは、見た目はGit互換のCLIなんですけど、リポジトリ内部にissueやPRの情報をGit notesとして保存できるようになっていて、コードとメタデータをまとめて分散管理できるようにしよう、という発想のプロジェクトです。
ここに、bit-relayという軽量なP2Pリレーサーバーを組み合わせることで、NAT越えでもリポジトリを共有できるようにする。`bit relay serve`でリレーを立ち上げると、相手はポート開放を意識せずに`bit clone`できる。さらに`relay sync push/fetch`で、issueやPRのメタデータを「ハブ」的に同期できる。
これによって、OSSプロジェクトをGitHubなしでも配布・コラボできるだけじゃなくて、人間だけでなくAIエージェントも含めた多数のノードが、それぞれ自由にブランチやフォークを切って、変更をブロードキャストしていく、という、本来の「分散ストレージとしてのGit」に近い運用を目指しています。
とはいえ、最終的な同期先としてGitHubのような中央サービスも想定していて、「完全に置き換える」というより、非中央集権で素早い探索や選択的な取り込みを可能にするワークフローをつくりたい、というニュアンス。記事の時点ではまだPoC段階で、複数リレー間の同期やGitHub連携など課題は多く、開発者やスポンサーを募集中とのことでした。AIエージェントと人間が同列の「ノード」としてGitネットワークに参加する未来を考えると、かなりわくわくする取り組みです。

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そして最後、5本目。
タイトルは「devcontainer + git worktree で並列開発するぞ!」。
VS Codeのdevcontainerを使いながら、git worktreeとAIエージェントも組み合わせて、同じリポジトリで複数ブランチを並列開発したい。だけど実際やってみると、`.git`が絶対パスで壊れる、ポートは衝突する、DBをどう分けるか、エージェントはどこで動かすか…という現場ならではの問題が山積みになります。
この記事では、そうした課題をまとめて解決するテンプレートリポジトリ「devcontainer-wt」を紹介しています。構成としては、Traefikを手前に立ててサブドメインルーティングでポートを一本化しつつ、バックエンド側では1台のDBサーバーをworktreeごとに論理的に分離して使う。devcontainerのフックを使って`.git`の絶対パス問題をシンボリックリンクで吸収するなど、「devcontainerならではの罠」にきちんと対処しています。
Docker Composeのprofiles機能を使って、メインのworktreeだけがTraefikやDBなどインフラコンテナを起動し、他のworktreeはそのネットワークを共有しながらアプリケーションのコンテナだけ立ち上げる、という設計になっているのもポイント。さらに、worktreeのライフサイクルを回すスクリプトや、AIエージェント向けのSkillも同梱されています。
一方で、技術スタックへの依存が大きく、これをそのまま「1コマンドでなんでも解決するCLI」にするのは現実的じゃないので、あくまでカスタマイズ前提のテンプレートとして提供されている、と率直に語られています。構成要素が増えるぶんデバッグは大変になるけれど、それでもdevcontainer環境で安全に並列開発を回せるメリットは大きい、と。将来的には、こういった工夫をしなくてもいいくらいシンプルなエコシステムが成熟してほしい、という期待で締めくくられていました。

というわけで今回は、
・大規模コードベースをサクサク理解する超軽量MCP「cocoindex-code」
・Figma MCPとClaude Codeで、1ページ8時間が20分になった効率化事例
・ハッカソンでも威力を発揮したClean Architectureなババ抜きWebSocketサーバー
・GitHubに依存しないP2Pコラボ開発を目指す「bit」と「bit-relay」
・devcontainerとgit worktreeで安全に並列開発するためのテンプレート「devcontainer-wt」
この5本をご紹介しました。

気になった記事があれば、詳しい内容や元の記事へのリンクはショーノートにまとめておきますので、あとでゆっくりチェックしてみてください。
「zenncast」では、番組の感想や、「こんなテーマを取り上げてほしい」といったリクエストも大歓迎です。Zenn上でのコメントや、SNSでハッシュタグをつけてポストしてもらえると、マイクがぜんぶ追いかけます。

それでは、そろそろお別れの時間です。
今日も良い一日をお過ごしください。お相手はマイクでした。また次回の「zenncast」でお会いしましょう。

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