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2026/1/16
今日のトレンド

AIに質問させるELYZA-LLM

どうもー、おはようございます。マイクです。
時刻は朝7時をまわりました。今日は2026年1月17日、土曜日。
ここからの時間は「zenncast」、Zennで今話題になっている記事を、ゆるっと楽しく紹介していきます。

今日はね、Zennでトレンド入りしている技術記事を、ぜんぶで5本ご紹介していきます。
フロントエンド、AI、ReactにNext.js、それからちょっと未来感のある言語モデルの話まで、盛りだくさんでお届けしますので、コーヒー片手に、最後までお付き合いください。

まず1本目。
タイトルは「AI に指示するのではなく、まずは AI に質問させた方が捗る」。
これ、プロンプトの書き方に悩んでる人ほど刺さる内容です。
僕らつい「AIにいきなり答えを出させよう」としがちなんですけど、この記事では、その前に「AIにインタビューしてもらおうよ」という発想が紹介されています。

どういうことかというと、いい回答をもらうには、こっちの頭の中にある前提とか判断基準、優先順位みたいな“暗黙知”を、ちゃんと言語化しないといけない。
でも自分ひとりでそれを全部整理するのって、けっこう大変なんですよね。
そこで「AIの役割を“回答マシン”から“インタビュアー”に切り替える」と。まずはAIに「ゴールは何?」「制約は?」「何を優先したい?」と質問してもらって、そのやり取りの中で条件を固めていく。
こうすると、回答の精度も上がるし、自分の考えも整理されて、メタ認知にも効くよ、という話です。

コツとして挙がっているのが3つあって、
「目的とゴールを最初にきちんと伝えること」、
「当たり前すぎる質問はやめて、質問数もあまり増やしすぎないこと」、
「どこまで行ったら質問フェーズを終えるか、終了条件を決めておくこと」。
技術設計のトレードオフ表を一緒に作るとか、技術記事の構成をインタビューしながら組み立てるとか、キャリアの棚卸しをAIに聞き出してもらうとか、具体例も丁寧に紹介されています。
「AI、なんかイマイチ使いこなせてないなあ」という人には、プロンプトの発想をガラッと変えてくれる記事になってます。....

続いて2本目。
タイトルは「日本語特化拡散言語モデル『ELYZA-LLM-Diffusion』の公開」。
名前からしてすでに濃いんですが、内容もかなり攻めてます。
ELYZAが公開したのは、日本語に特化してチューニングした“拡散言語モデル”で、「Base」と「Instruct」の2種類。それぞれ7Bサイズで、ライセンスもApache 2.0ということで、商用利用も含めて扱いやすい感じになっています。

ポイントは、英語中心だった既存のDiffusion LLMに対して、約620億トークン分の日本語コーパスで追加事前学習しているところ。さらに1.8億トークンを使って100エポック、Instruction Tuningをして、日本語での指示理解や対話性能をしっかり上げていると。
モデル自体は、Qwen2.5-7B BaseをベースにしたDream系のモデルを継続学習していて、「MASKから全文を段階的に生成する」離散拡散タイプの言語モデルになっています。

ベンチマークでは、ELYZA-Tasks-100とかJapanese-MT-Benchといった日本語タスクで、既存のDiffusion LLMを上回るスコアを出している一方で、同じ7Bクラスの自己回帰モデル、例えばELYZA-Shortcutなんかと比べると、タスクによってはまだ負けるところもある。
ただ、拡散LMならではのメリットとして、生成ステップをいじることで速度と品質のトレードオフを調整できること、構造化出力とか部分編集に強くて“制御しやすい”こと、少ないデータでも効率よく学習できる可能性があること、こういった点が示されています。
一方で、多エポック学習が必要でコストが高いという課題もちゃんと書かれていて、「日本語のDiffusion LLMはここまできた」という現状報告と、「将来これが標準になるかもしれない」という展望が両方押さえられた記事でした。....

3本目。
タイトルは「Anchor Positioningが全対応。HTML・CSSだけのポップオーバーが完全体に」。
フロントエンドのUI実装が好きな方には、読んでてニヤニヤしちゃうやつです。
2026年1月13日にFirefox 147がリリースされて、CSSのAnchor Positioningが主要ブラウザに出揃ったことで、「ポップオーバーをHTMLとCSSだけで完結させられるようになりましたよ」という話ですね。

Popover API自体は、すでにご存じの方も多いと思います。
`popover`属性を付けて、`popovertarget`でトリガーを紐づけてあげれば、開閉の制御とか、ESCキーや背景クリックでのクローズ、フォーカスの管理まで、JavaScriptを書かずに面倒を見てくれる。
でも、「どこに出すか」という位置指定だけは、いままでは結局JavaScriptで座標計算したり、CSSをゴリゴリ書いたりする必要があったんですよね。

そこで登場するのがCSS Anchor Positioning。
基準になる要素に`anchor-name`を設定しておいて、ポップオーバー側では`position-anchor`で「この要素を基準にします」と宣言する。
あとは`anchor()`関数や`position-area`プロパティを使って、「上側」「右下」「中央揃え」みたいな配置をCSSだけでスパッと指定できるようになりました。
記事では、よくあるUIパターン、たとえばサイドナビのサブメニューとか、ヘッダー右上のユーザーアイコンから出るメニューとか、そういうのを全部HTMLとCSSだけで実装するサンプルが載っていて、「もうこれ、JS要らないじゃん」という世界観が見えます。
対応ブラウザも整理されていて、Chrome/Edgeは125以降、Safari 26、Firefox 147と、主要モダンブラウザで揃ったので、「もう実戦投入していいか」を判断する材料にもなりそうです。....

4本目にいきましょう。
タイトルは「Next.jsを書くときは、ある程度バックエンドを理解して書いてほしい話」。
これ、耳が痛い人もいるかもしれませんが、めちゃくちゃ大事な内容です。
Next.jsのApp Routerで、フロントエンドエンジニアがバックエンド的なコードを書く機会が増えた一方で、「バックエンドの基本が分かってないまま書いてしまってるケース」が増えていて、セキュリティ事故も起きているよ、という警鐘のエントリです。

具体的には、`.env`の`NEXT_PUBLIC_`が付いた環境変数は、ブラウザから丸見えですよ、という話。
ここにAPIキーや秘密情報を置いてしまうと、一発アウトです。
さらに、サーバー側のグローバル変数はプロセス単位で共有されるので、「ユーザーごとの情報を雑にグローバルに持つ」と、別ユーザーに漏れたり、変なバグになったりする可能性がある。
クライアントコンポーネントでは、コードも取得したデータも、基本的にはユーザーから覗ける前提なので、そこから直接バックエンド前提のAPIや秘密鍵を叩かないことも、改めて強調されています。

インフラ周りでいうと、LambdaやVercelみたいなサーバーレス環境では、コールドスタートがあったり、インスタンスが複数立ったりするので、「サーバーのメモリにキャッシュしておけばOK」という感覚で設計すると、インスタンス間で共有されず、思った通り動かないよ、という注意も。
そして何より、「AIがOKって言ってたから」「テストが通ったから」で安心しないこと。
Next.jsを書いている以上、自分もバックエンドエンジニアの一人なんだ、という意識を持って、最低限のセキュリティやインフラの知識はちゃんと押さえましょう、というメッセージで締められています。
フロント寄りの方ほど、一度ちゃんと読んでおきたい内容ですね。....

最後、5本目。
タイトルは「Reactの魔法を理解する」。
これ、Reactを“なんとなく雰囲気で”使っている人にとって、基礎をきれいに整理し直してくれる記事です。
キーワードは「UI = f(state)」。UIはstateから計算される関数なんだ、というReactの本質に立ち返るところからスタートします。

コンポーネントは「stateを入力にしてUIを出力する純粋関数として扱うべき」と説明されていて、その上で、DOM操作の重さを避けるための仮想DOMとバッチ更新の仕組みが紹介されます。
`useState`は「通知機能付きの代入」だ、という比喩も分かりやすくて、「値を変えると、Reactに“変わったよ”と教えて再レンダーしてもらうためのスイッチなんだ」というイメージが掴みやすいです。

一方で、「純粋関数から切り離すべき“副作用”」の扱いとして`useEffect`が出てきます。
依存配列で「いつ実行するか」を制御し、クリーンアップ関数で後始末をする。この基本をしっかり押さえよう、と。
`useRef`は、「再レンダーを起こさずに値を覚えておく箱」としての使い方と、DOM要素への参照という2つの役割が整理されています。

さらに、親が再レンダーされると子も再レンダーされる、という性質から、`useMemo`や`useCallback`、`React.memo`を使ったメモ化によるパフォーマンス最適化の話へとつながっていきます。
Context APIは、propsのバケツリレーを避けて値をツリーの深い階層へ直接届ける仕組みとして紹介され、その上でCustom Hookを使って、`useState`や`useEffect`を組み合わせたロジックを外に切り出すことで、「UI」と「ロジック」を分離し、再利用性と可読性を上げる、というReactらしい設計思想がまとめられています。
Reactの挙動にモヤモヤしている人に、「なるほど、そういう世界観だったのか」と腑に落ちるような解説になっていました。

というわけで、今日はZennのトレンド記事を5本、
AIに質問させるインタビュー型プロンプティングの話、
日本語特化の拡散言語モデル ELYZA-LLM-Diffusion の登場、
HTML・CSSだけで完結できるポップオーバーとAnchor Positioningの全ブラウザ対応、
Next.jsを書くならバックエンドの基礎をちゃんと押さえようというセキュリティ・インフラの話、
そしてReactの本質「UI = f(state)」から始まる“魔法”の正体まで、駆け足でお届けしました。

気になった記事があれば、詳しい内容や元の記事への導線は、この番組のショーノートにまとめておきますので、あとでゆっくりチェックしてみてください。
「zenncast」では、番組の感想や、「こんなテーマを扱ってほしい」といったリクエストも大歓迎です。
技術の悩み相談なんかも、どしどし送ってください。

それでは、今朝はこのへんでお別れです。
お相手はマイクでした。
また次回の「zenncast」でお会いしましょう。いってらっしゃい!

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