どうもみなさん、おはようございます!マイクです。今日は2024年5月18日、土曜日ですね。みなさん、いかがお過ごしでしょうか?今日もZenncastをお楽しみいただければと思います。

さて、まずは今日のトレンド記事を紹介する前に、前回紹介した記事についてちょっと触れてみましょうか。

前回ご紹介した記事には「AIラジオ『zenncast』の技術構成」、「ニューラルかな漢字変換エンジン『Zenzai』」、「@location-state/conformをリリース」というテーマがありました。AI、かな漢字変換、そして新しいリリースと、いろんなトピックが満載でしたね。

さて、ここでおたよりが届いていますので、ご紹介しましょう。

ラジオネーム:shunさんからお便りいただいています。「書籍や記事を読む時間がない子育てエンジニアにとって、とてもありがたいサービスが誕生したと思っています。今後は興味のある技術に絞ったラジオが配信されるようになると、もっと嬉しいなと思います。素敵なサービスをローンチいただきありがとうございます!」というメッセージをいただいてます。

shunさん、おたよりありがとうございます!子育てとエンジニアリング、両立するのは本当に大変ですよね。そういった皆さんのお役に立つことができて、私たちもとても嬉しいです。興味のある技術に絞ったラジオの配信、ぜひ検討してみたいと思います。これからもよろしくお願いします!

さて、今日紹介する記事は全部で5本です。それでは、順にご紹介していきましょう。

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まず1つ目の記事、「なぜSQLiteはバイトコードを使うのか」です。

SQLiteの開発者は、データベースエンジンの設計に際してコンパイラの知識を活かし、バイトコード(VM)を採用しました。これはOLTP(オンライン・トランザクション処理)を主な焦点としているためです。バイトコードを使うことで以下のメリットがあります:

1. **シンプルでわかりやすい**: MySQLやPostgreSQLがASTを使うのに対し、バイトコードはシンプルで理解しやすい。
2. **デバッグがしやすい**: 問題が発生した場合、バイトコードを調べることで解析時または実行時の問題を速く特定できる。
3. **段階的実行が可能**: オブジェクトツリーと違い、途中で実行を止めるときのスタックの復元が不要。
4. **小さくて速い**: バイトコードは軽量で高速。
5. **一度生成されると固定**: これにより、SQLのコンパイルが不要でキャッシュが可能。
6. **DBに特化した命令**: `OP_Column`や`OP_CreateBTree`などの命令が存在し、効率的な処理が可能。

これらの特性により、OLTPにおいて処理とメンテナンスがしやすくなり、SQLiteの性能と信頼性が向上します。SQLiteのVMアーキテクチャについての理解を深めた筆者は、将来的にRustでの再実装を目指しています。

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次に2つ目の記事、「【2024年版】WSL2+Ubuntu24.04+Docker+GPUでつくる機械学習環境」です。

この記事では、Windows 11上でWSL2を使用し、Ubuntu 24.04とDockerを組み合わせてNvidia GPUを活用する機械学習環境を構築する手順が詳しく紹介されています。以下は主要なステップです。

まずはWSL2の有効化から始まり、最新バージョンのWSLをインストールし、Ubuntu 24.04を選択してセットアップします。次に、Nvidia Driverをインストールして、Docker Engineをインストール。さらに、`nvidia-container-toolkit`を設定してDockerデーモンを再起動し、Pytorchを使えるDockerコンテナを起動するまでのプロセスが具体的に説明されています。

追加設定として、sudoなしでのDockerコマンド実行、Dockerの常時起動、WSL2に割り当てるメモリとディスクサイズの増加方法も紹介されており、エンジニアは効率的に高性能な機械学習環境を構築できます。

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続いて3つ目の記事、「AWSを使用したアプリケーションのローカルテスト」です。

AWSを使用したアプリケーションのテスト方法には主に3つの方法があります:

1. **AWSのモックを使用した単体テスト**: モックを作成してテストを行う方法です。これは手軽にテストが行える一方で、複雑なシステム間の連携をテストするには向いていません。
2. **AWS上にテスト環境を構築**: 実際のAWS環境を使用してテストを行う方法です。予算に余裕がある場合に有効ですが、テスト環境が一つしかないと競合が発生する可能性があります。
3. **LocalStackを使用したローカルテスト**: ローカル環境でAWSサービスをエミュレートするLocalStackを使用する方法です。これは環境の分離が容易で、破壊的なテストも安心して行える他、テスト実行時の競合が発生しないというメリットがあります。

記事では、LocalStackの起動方法や、具体的なAWSサービスのローカルテスト例が詳しく紹介されています。これにより、AWSを使用するアプリケーションのテスト作業が大幅に効率化されることが期待されます。

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次に4つ目の記事、「TestLinkの一部の機能をNotionで再現して、チームでテスト分析、設計を管理する試み」です。

ログラスのQAエンジニアである大平氏は、所属するスクラムチームでのテスト活動の課題を解決するために「TestLinkの一部機能をNotionで再現」する実験を行いました。チームは1週間のスプリントで開発を進めており、Notionを用いたバックログ管理を行っていますが、テストケースの管理に課題がありました。

大平氏はTestLinkの構造を参考にし、Notionを以下の3つのDBで構成することにしました:

1. バックログDB
2. テスト分析設計書DB
3. テストケースDB

これにより、レビューがしやすくなり、テスト設計の抜け漏れチェックが容易になったと感じています。事前のテスト分析によって仕様の不明点を洗い出すことができ、テスト対象の全体像を俯瞰できるようになりましたが、複雑な仕様部分ではテスト分析・設計に時間がかかるため、スピードアップが課題として残っています。

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最後に5つ目の記事、「Microsoft Build 2024予習 Lab~OpenAIとCosmos DBをCopilotアプリに統合~編」です。

この記事は、Microsoft Build 2024のセッション「CopilotアプリにOpenAIとCosmosDBを統合する」に向けた予習として、Azure OpenAIとAzure Cosmos DBの統合方法について解説しています。

Azure OpenAIは生成AIであり、Azure Cosmos DBと組み合わせることで、データ取得と生成AIから得られる結果を強化できます。特に、ベクトルデータベース、Embedding、RAG(Retrieval Augmentation Generation)の技術を使うことで、回答の関連性を高めることができます。

具体的な例やコードも紹介されており、Microsoft Build 2024のセッションでさらに理解が深まることが期待されています。興味がある方は、ぜひ関連するRAGやCopilotのオンラインセッションも参照してみてください。

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さて、今日ご紹介した記事は以上です。どれも興味深い内容でしたね。

次回もまたお楽しみに。詳しい内容はショーノートに書いてありますので、ぜひチェックしてみてください。そして、番組の感想やご意見もどしどしお寄せくださいね。では、また次回お会いしましょう。マイクでした!さようなら!

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